筋トレの難しさは、継続しないと筋力やボディラインの維持ができないことではないでしょうか。

日常の生活や環境の変化など様々な理由でトレーニングを休むことは避けられませんが、筋肉は事情を汲み取ってはくれず、トレーニングをしない分だけ衰えていきます。

衰えた筋肉を見てトレーニングを挫折してしまいそうなときには、「マッスルメモリー」という現象を思い出してみてください。

マッスルメモリーは筋トレに熱心に励む人ほど知っておくべき現象ですので、この記事ではその仕組みなどを詳しく解説していきます。

マッスルメモリーとは

マッスルメモリーとは、一度トレーニングや運動を行った筋肉が、休憩期間を挟んでもその情報を保持している現象です。

トレーニングを再開すると、衰えていた筋肉は以前の状態に短期間で回復します。つまり一度鍛えた筋肉は簡単にはなくならないということです。

マッスルメモリーという現象について知っているだけでも筋トレ継続の励みになるのではないでしょうか。

トレーニングをしばらく休んでしまっても、再び始めるとすぐに元の状態に戻ることができます。

マッスルメモリーの仕組み

人間の体は、トレーニングを通して筋肉を増強する一方で、トレーニングをやめると筋肉が徐々に衰えてしまいます。

表面的な部分だけを見ると、トレーニングをやめて衰えてしまった筋肉は、消えて無くなってしまったように思えます。

しかし実際には、一度筋肉を鍛え上げると、鍛えられた状態の情報が筋肉内に保存されるのです。保存された情報は、再びトレーニングを始めると活動し始め、筋肉を前の状態に速やかに戻します。

一度鍛えた筋肉は衰えたとしても消えることはなく、鍛えられた筋肉の情報を保持しているのです。

マッスルメモリーの条件

マッスルメモリーの効果を最大限に活かすためには、まず継続的なトレーニングが重要です。そして、トレーニングを休む際も、長期間の休憩を避けることが推奨されています。

短期間の休憩であれば、マッスルメモリーの効果を感じやすくなります。しかし、長期間の休憩はその効果を低減させる可能性があるため注意が必要です。

また、積み重ねたトレーニングの期間が長い程、筋肉はしっかりと記憶されます。

できるかぎり筋肉を継続的に鍛え続け、やむを得ず休憩が必要な場合はマッスルメモリーを頼りにすると良いでしょう。

マッスルメモリーに有効期限はある?

トレーニングを休む期間が長い程、マッスルメモリーの効果を低減させる可能性が考えられます。マッスルメモリーは永久的に効果が続くものではありません。

トレーニング歴や体質によって変わりますが、マッスルメモリーの有効期限は10年ほどだと言われています。

しかし、休憩期間が短いほど保存された筋肉の情報はすぐに呼び出すことができ、迅速な回復へ導いてくれます。

マッスルメモリーは挫折しそうな気持ちを助けてくれますが、理想的な筋肉の健康と成長のためには、継続的なトレーニングが不可欠です。

マッスルメモリーには有効期限があるものだという前提に立ちつつ、基本的には可能な限りトレーニングを継続するよう心掛けることが大切です。

まとめ

マッスルメモリーは、筋トレを励む人にとって非常に心強い味方となります。

トレーニングの継続が難しい状況になってしまっても、短期間の休憩ならば筋肉の情報は失われず、再開時には以前の状態へすぐに戻ることができます。

しかし、長期的な筋肉の成長と健康を考えると、やはり継続的なトレーニングが最も効果的です。

やむを得ずトレーニングを休む期間には、マッスルメモリーに期待して気持ちを落ち着けつつ、トレーニングを休む特別な理由がない場合はしっかりと筋トレを続けていきましょう。